ほとんどの人は知っていると思いますが、新婚さんいらっしゃい!といえば、日曜日のお昼にテレビ朝日系列でやっている番組で、桂三枝師匠と山瀬まみさんが素人の新婚さんとトークをするというやつです。むっちゃ面白いってわけでもないのですが、サザエさんとかドラえもんとかと同じで、やっていたらとりあえず見てしまう的な魅力があります。私なんかは、日曜の昼に家にいて特に急ぎの用がないときには、結構な割合で見ていたりします。新婚さんいらっしゃい!(Wikipedia)によると、放送開始は1971年とのことで、もう30年以上もやっている長寿番組です。
番組の内容としては、桂三枝師匠と山瀬まみさんが、新婚夫婦を相手に他愛もない話をするのがメインです。新婚さんなので、馴れ初めの話とか、どっちから告白したのかとか、どのくらいアツアツなのかとか、そんな話がほとんどになります。マンネリと言えばマンネリなんですが、水戸黄門とか遠山の金さんとかと同じで、まあそこが逆に魅力になっているというわけです。三枝師匠が十年前と同じように椅子から転げ落ちる姿を見ていると、なんとも「のほほん」とした気分になります。
出場するカップルは毎回二組で、一組目が亭主関白系だったら二組目はかかあ天下系とか、一組目が姉さん女房だったら二組目はその逆とか、それなりに毛色の違う夫婦が選ばれているようです。真昼間の番組の割には、下ネタ的な話題がちょっと多いのが気にはなりますが、毎回きっちりと盛り上げているのは、さすが三枝師匠だと思います。 この番組では、二組の話をそれぞれ一通り聞いた後に、参加者の四人が集まって「ペアマッチ」という神経衰弱ゲームをやります。「たわし」が出たらハワイ旅行、みたいなあれです。
さて、ここからが本題です。まずはペアマッチのルールを説明しましょう。
参加者は、一組目の夫婦と二組目の夫婦の四人で、やることはトランプの神経衰弱と大体同じです。1番から16番までのパネルが用意されており、その裏に8種類の賞品の写真が付いています。これを使って四人で神経衰弱をやります。つまり、二枚のパネルを指定して、それが同じだったら 賞品ゲットでもう一回二枚めくれる、違っていたら次の人の順番になる、ということです。
パネルをめくる順番は、はじめにくじ引きで決めます。先攻を引いた夫婦が1番目と3番目、後攻の夫婦が2番目と4番目ということになります。トランプの神経衰弱では、全部のカードがめくれるまでやるわけですが、ペアマッチでは四人に一回ずつ順番が回った ところで終了になります。
通常の神経衰弱であればここで終わりですが、ペアマッチではダブルチャンスがあります。地球儀みたいなものが置いてあって、この中に8種類の賞品の中のひとつと同じものが入っています。これを開けて、その賞品をどちらかのチームが獲得していたら、そのチームにハワイ旅行をプレゼント、というものです。ほとんどの場合、地球儀の中身は「たわし」だったりします が、ここでは特に関係ありません。
以上がペアマッチのルールになります。
さて、このペアマッチ、普段は特に何も考えずにぼけーっとして見ています。どこぞの新婚夫婦がハワイ旅行をゲットしようが、イエス・ノー枕を手に入れようが、私には何も関係のない話ですからね。たまには賞品をひとつも取ることの出来なかった夫婦や、逆に全部取ったりする夫婦が出てきたりもするわけですが、感想としては「へー」くらいなものです。
ところが、先日いつものように何気なくペアマッチを見ていたら、不意に疑問が湧いてきました。それは、「このゲームって後攻が有利な気がするけど、実際のところどのくらい有利なんだろう」ということです。ぱっと見で後攻有利に見えるくらいなので、相当有利なんだろうなっていうのは分かるのですが、いったん気になりだすと定量的に答えが知りたくなるのが人間の性というものです。いや、もしかしたら知りたくならない人もいるのかも知れませんが、確率計算が何故か好きな私としては、きっちり計算したくなったりするのです。まぁその辺は、宝くじの話とか、ロト6の話、麻雀の話なんかを読んでもらったら良く分かると思います。
で、いったん気になってしまうと、他のことも芋づる式に気になってくるものです。例えば、「平均何個の賞品が取れるのか」とか、「全部の賞品を取れる確率は?」とかそういうことです。こうなってくると、これはもうちゃんとした計算をするしかないでしょう、という話になります 。ということで、ここではペアマッチについて確率計算とシミュレーションを行った結果について書いていきます。
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